モルディブ旅行を検討するにあたって頭に入れておきたいのが「ベストシーズンっていつなの?」という事かと思います。
しかしモルディブ旅行に関しては「いつの時期」がベストなのかを調べるだけでは不十分です。なぜならそれぞれの時期によってメリットデメリットがあるからです。
この記事では、そんなモルディブのベストシーズンについて実際に2019年にハネムーンでモルディブに行った管理人がお伝えします。
生の情報をしっかり受け取って、モルディブ旅行の参考にしてみてください!
モルディブは年中暖かいが、季節は大きく雨季と乾季に分かれる
モルディブの気候は、基本的には高温多湿の熱帯性気候と呼ばれるもので、1年中暖かいのが特徴です。
例えばモルディブの年間平均気温は約27度ととても暖かいです。ハワイの平均気温が約25度、日本の平均気温が約15度という事からも、極めて温暖な気候だということが分かるかと思います。
・モルディブの平均気温は約27度
・ハワイの平均気温は約25度
・日本の平均気温は約15度
そんな1年中温かいモルディブですが、1年中全く同じ気候という訳ではなく、大きく分けて2つの季節があります。
それが雨季と乾季です。
雨季も乾季も日本に住んでいるとなかなか聞きなれませんよね。モルディブ旅行で「ああ失敗したな」とならないように、絶対に知っておくべき、雨季と乾季について詳しくお伝えします。
モルディブの雨季の特徴
雨季というのは、1年を通して雨が多い季節のことです。モルディブの雨季は、日本のガイドブックではだいたい5月から10月と言われています。
とはいえモルディブの雨季は日本の梅雨のようにシトシトとずーっと雨が振りつづく訳ではなく、スコールのような雨がざーっと降って後は晴れるか曇っているといった天気が多いようです。(すみません私は乾季に行ったので、雨季の情報は現地のスタッフに聞いた話です)
そのため、仮に雨季にモルディブに行ったとしても「ずーっと雨で全然晴れなかった」ということはかなり稀で、「雨が1日も降らなかった」という事もあります。
雨はそんなに降らなかもしれないが、光量に差がつく
ここまでモルディブの雨季に関する情報を読んでみて「じゃあ雨季でもいっかな」と思った方もいるかもしれませんが、一点だけ気に留めていただきたい事があります。
それが「光量の差」です。
モルディブの雨季と乾季ではこの光量に最も大きな差が出るといっても過言ではありません。
モルディブというと下の写真(これは実際に私が無加工で撮った写真です)のようにパキっとした鮮やかなブルーのコントラストがある光景を思い浮かべる方も多いかと思いますが、このようにパキっとした天気は、曇りの多い雨季では、なかなか見られないかもしれません。
このサイトでは、多くのライターさんにご協力いただいているので、雨季にモルディブに行かれた方の写真もありますが、下の写真のように、晴れていても「光量の差」が目に見えて分かる写真も少なくありません。
もちろん雨季でも晴れの日が続けば乾季のようにパキっとした天気に恵まれる事もあると思いますが、色々な方の写真を見ている限り「曇りの日が多そう」です。
とはいえ、雨季に行った方も皆さん大満足なのがモルディブですので、そこまで気にしなくても良いかもしれません。
海外のサイトから紐解くと実際のモルディブの雨季は5月〜12月?
ここまでモルディブの雨季に関して「日本のガイドブックでは5月〜10月」という話をしてきましたが、海外のサイトから情報を得てみると実態はもう少し雨季が長いようです。
これは Climates to travel World climate guideの中から引用した文章ですが、モルディブの雨季は「there is a rainy period which runs from May to December,」と記載があります。
直訳すると「モルディブには雨季があってそれは5月から12月まで続く」とあります。
実際にそのサイトに掲載されたモルディブの首都マーレの年間月別降水量を見ると以下のようになっています。
ご覧の通り、降水量という点で言えば5月からずーっと200mm前後の雨が降っている事がわかります。降水量だけで言えば日本のガイドブックで乾季と言われる11月や12月よりも7月や8月の方が降水量が少ないのです。
ではなぜ日本のガイドブックでは5月〜10月が乾季とされているのか?
それでは何故日本のガイドブックではモルディブの雨季は5月〜10月と言われる事が多いのでしょうか?
その秘密は日照時間にあるかもしれません。これも同じく Climates to travel World climate guideの中に記載のあった事ですが、以下のように書かれています。
although there may be days, or periods of a few days, when the sky is often cloudy, especially in the season of the southwest monsoon (late April-September). 引用:Climates to travel World climate guide
簡単に訳すと「モルディブは日照時間に恵まれているけど、その中でも何日か雲に覆われている時がある、それは特にモンスーンの影響を受ける4月後半から9月に多い)
めちゃくちゃ適当な訳で申し訳ありませんが、ここに記載されているのは4月末から9月が天気が悪いということです。
ちなみにグラフもあり、こんな感じになっています。これは1日の中で何時間晴れているかを示した指標です。
これを見ていただくと「なるほど5月〜9月くらいが雨季だな」と思えるかもしれません。しかし降水量を鑑みるとそこまでやはり5月〜12月が雨季なのではないかなと総合的に思います。
5月〜12月に雨が多い(雨季と考えられる)が、日照時間が長いことから1日中雨ではないと予想できる
さてここまで色々な事実を見てきた中で、やはりモルディブの雨季は「5月〜12月」と考えておいた方が良さそうです。
しかし雨季だからといって「雨が降り続く」ということはやはりあまり考えられません。というのも先ほど見ていただいた通りモルディブでは雨季であっても日照時間が長いからです。
5月〜12月の間は月の半分弱の日で雨が降りますが、1日の中で雨が降るのはほんの数時間ということです。
そのため、雨季だからといってモルディブ旅行が雨ばかりになる可能性は少ないということがわかります。
※実際に当サイトにご協力いただいているライターさんも雨季に行かれた方が多いですが、雨が降り続いたという方は1人もいませんでした。
モルディブの乾季の特徴
ここまで長々とモルディブの雨季の特徴について解説してきましたが、次はモルディブの乾季について解説していきたいと思います。
モルディブの乾季は一般的な日本のガイドブックでは11月から4月と言われていますが、ここまで見てきたように実質的には1月〜4月を乾季と考えるのが良いと思います。
この乾季と呼ばれる時期にはほとんど雨は降らず、まさにイメージ通りのモルディブの光景が目に広がる素晴らしい気候です。
モルディブのベストシーズンは乾季の1月~3月
モルディブのベストシーズンはやはり乾季の1月〜3月ということになるかと思います。
先ほどお見せした表と同じになりますが、1月〜3月のモルディブではほとんど雨が降る事なく(表では月の中で5日だけ雨となっていますね)、カラっとしたリゾートらしい晴れの日が続きます。
気温も最高気温が30度弱の事がほとんどで、とても過ごしやすい快適な気候です。
この乾季のシーズンには空と海の青さが映え、そのコントラストの美しさは息を呑むほど。まるで異世界に来たかのような美しさに目を奪われます。
稀に天気が悪い日もあるかもしれませんが、まず何日も続くことはないので、1月〜3月がベストシーズンだと思います。
実際に管理人も乾季の1月に行きましたが、1日も雨は降らず毎日快晴でした。海も大変穏やかで危険は全く感じないほどでした。
中国の旧正月に注意
ただしベストシーズンの乾季の中でも注意すべきタイミングがあります。それが中国の旧正月にあたるタイミングです。
このタイミングでは中国は日本のお正月にあたり、あり得ないくらい中国人観光客が増えます。
モルディブはインド洋に浮かぶ島ですが、中国からのアクセスも良いため旧正月の時期には特に多くの中国人観光客が訪れます。
もし仮にそのタイミングにバッティングしてしまうと、ホテルも高くなる傾向にありますし、何よりせっかくのモルディブ旅行の思い出が「中国語ばかり」となっても残念ですので極力避けた方が良いかもしれません。
・2019年2月4日〜2月10日
・2020年1月24日〜1月30日
ちなみに管理人は、2019年の1月末に訪れましたが、幸いにも旧正月とは少しずれていたため、中国人観光客はあまりいませんでした。
このあたりの事に関しては下の記事でとても詳しくお伝えしていますので参考にしてみてください。
ベストシーズンの乾季は旅行代金が高くなる
なおベストシーズンだからと言っていい事ばかりではありません。ベストシーズンはそうでない時期に比べて確実に旅費(特に宿泊代)が高くなります。
もちろん年末年始やGW、夏休みの時期などは雨季であっても値段が高くなりがちですが、総じて言えば雨季よりも乾季の方が値段が高めとなっているので注意が必要です。
ジンベエザメやマンタを見たいなら雨季にいくのもアリ
さてモルディブと言えばダイビングなどのマリンアクティビティを想像する人も多いかと思いますが、ジンベイザメやマンタを見るなら雨季の方が見れる可能性が高いのです。
そのためもしマリンアクティビティに興味があるならあえて雨季を狙って行くのもアリかもしれません。
ちなみに、アリ環礁、北マーレ環礁、南マーレ環礁、バア環礁、ラヴィヤニ環礁、ファーフ環礁、ラスドゥ環礁などなど、モルディブにはたくさんのダイビングスポットがあります。
その中でも特に、雨季に人気のシュノーケリング、ダイビングスポットを3つご紹介致します。
バア環礁|ハニファル・ベイ
バア環礁のハニファル・ベイは、ユネスコの生物圏保護区域に指定されているエリアになっており、ダイビングは禁止でシュノーケリングのみ楽しめます。ここはマンタの大群が見られる事で有名です。
雨季にマンタの大群が見られる理由は、マンタが海面に浮かぶプランクトンを捕食にやってくるため。
水面近くでマンタが見られるので、シュノーケリングで十分マンタを楽しめます。また、運が良ければジンベイザメやウミガメにも出会うこともできます。かなりのオススメスポットです。
北マーレ環礁|ランカンリーフ
北マーレ環礁のランカンリーフは、別名マンタのクリーニングステーションと呼ばれています。雨季の6~11月に行くとマンタに会える可能性が高いスポットです。
アリ環礁|マーミギリベル
アリ環礁のマーミギリベルは、6~10月頃にジンベイザメに高確率で会えると話題のスポットです。
日本では、沖縄の美ら海水族館などで見ることができるジンベイザメですが、本物を真近で見られたら物凄い迫力で大興奮間違いなしです。また、運が良ければ、ウミガメやマンタも見ることが出来る贅沢なスポットです。
雨季の中では7月〜9月が狙い目
ちなみにですが、もし仮に雨季にモルディブに行こうと考えているのであれば7月〜9月がおすすめです。
というのも先ほどもお見せした降水量のグラフにある通り、雨季の中でも7月〜9月は比較的雨が少ない方だからです。
また、7月〜9月の中でも夏休み前の7月上旬やお盆以降は比較的ツアーなどの代金も安くなる傾向にあるからです。
もちろんモルディブは閑散期なのでホテルリゾート代も乾季に比べると安くなります。
日焼け対策はオールシーズン必須!
モルディブの紫外線は、日本の紫外線の約7倍と言われています。特にシュノーケリングなどで海に出る場合は日焼け対策は必須です。
しっかり日焼け止めを塗り、ラッシュガードなど皮膚を守る衣服を着用して海に入られる事をおすすめします。
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また日中はかなり日差しが強いのでサングランスも必需品です。スタッフもほとんどの人がかけているほどモルディブの日差しは強烈です。(どの日差しが綺麗な景色をより一層引き立たせるのですが)
サングラスは、空港などにも売っていますがせっかくのモルディブ旅行なので十分に検討してお気に入りのサングラスを購入してみてはいかがでしょうか。
モルディブ旅行の予約は半年前~3ヶ月前までに
モルディブには、1200もの島があり、たくさんのホテルがあります。モルディブ旅行におけるホテル選びは、モルディブ旅行の満足度を決めると言っても過言ではありません。
そのため、人気のある素敵なリゾートは2ヶ月や1ヶ月前だと希望の部屋が空いてない可能性が高いです。
特にフヴァフェン フシや、アミラフシなどのように有名なリゾートはその傾向が強くなります。
そのためモルディブ旅行の予約は、早めにされることをおすすめします。余裕を持って半年~3ヶ月前までの予約であれば、希望の部屋に泊まれる可能性が高いです。
管理人の経験談で言えば、2ヶ月前で希望のホテルの半数は満室、1ヶ月前だと95%が満室という感じでした。悩む気持ちも分かりますがぜひお早めにご検討ください!
モルディブのベストシーズンまとめ
この記事ではモルディブのベストシーズンについてお伝えしてきました。最後にもう一度簡単にまとめてみます。
・ベストシーズンは乾季の1月〜3月
・雨季は日本のガイドブックでは5月〜10月だが、実際には12月ごろまで雨季と考えた方が良い
・乾季の中でも中国の旧正月シーズンは避けるべき
・雨季はジンベイザメやマンタなどに遭遇しやすい
・雨季でも1日中雨というのはほとんどない
・いつ行ってもモルディブは最高!⇦ここ重要です
モルディブは一般的に1月〜3月がベストシーズンとされていますが、ここまで解説してきた通り、雨季であっても1日中雨が降る事はあまりないですし雨季には雨季の楽しみ方もあります。
そして何よりモルディブの楽しさというのは天気云々というよりも、視界いっぱいに広がる綺麗な海と贅沢なコテージ、その没入感や非日常感だと思います。
これはいつ行っても楽しめるものですし、ぜひ一度は味わっていただきたい感覚です。人気のリゾートはいつの時期であっても早めに埋まってしまいますのでぜひお早めに検討してみてください。