近年日本でもよく見かけるようになった中国からの観光客ですが、日本だけでなく、世界中どこへ行っても中国人観光客は増えてきました。
そのような背景もあり、モルディブにも中国人観光客が多いかどうか気になる方もいるかと思います。(実際そんな事を謳っている記事も見かけますね)
せっかくのんびりした時間を過ごすためにモルディブのようなリゾートに行ったにもかかわらず、中国人観光客ばかりで騒がしかった、落ち着かなかった、ガッカリしたということがないようにしたいのも分かります。
そこでこの記事ではそんな方のために、実際に2019年1月にモルディブに行った管理人がモルディブおける中国人観光客の実情や注意点、そして中国人客が少ないホテルリゾート選びのコツをお伝えしようと思います。
モルディブは中国人観光客が多いと言われる理由
旅行先を検討する際に口コミを参考にする方は多いと思いますが、モルディブのリゾートに対する口コミを検索すると、中国人のマナーの悪さを指摘するものが多くあり何となくモルディブは中国人が多いのかな?と思う方も多いかもしれません。
中国経済が発展し富裕層が増える中で新婚旅行先としてリゾートを選ぶ人が増えてきているのが事実です。
しかしそれ以外にもモルディブに中国人旅行客が多いと言われる理由が3つあります。
①地理的理由
②中国の方がビザなしで滞在できる
③中国人が定着し、過ごしやすくなった
これらの理由からモルディブは中国人が多いと言われており、事実一部のリゾートでは中国人ばかりということもあるようです。
※後述しますが、リゾート選びを間違えなければ中国人ばかりということにはならないのでご安心ください。
それでは少し、これらの理由に関して詳しく解説します。
中国人が多いと言われる理由1:地理的理由
中国は地理的にモルディブへ行くための中継地となるシンガポールやスリランカへ近いため、フライトの利便性という観点から中国人にとってモルディブが身近なリゾートとなりつつあります。
中国人が多いと言われる理由2:ビザなしでも滞在できる
中国人にとってビザがなくても滞在できる国は限られていますが、モルディブ政府が中国に対し一定の条件下でビザ不要と定めているため、訪れるハードルがグッと下がっていることも中国人観光客が増加している一因と言えます。
モルディブはもともと貧しい国で社会インフラも整っていなかったのですが、そこに中国政府が手助けをしたことでモルディブと中国の関係が一気に縮まり、労働者としても中国人がモルディブに定着したと同時に観光客も押し寄せるようになったのです。
中国人が多いと言われる理由3:中国人が定着し、過ごしやすくなった
これは先ほどのビザの話にも関連しますが、ビザが緩和され中国人が多数訪れるようになると、中国語表記が増えたり、中国語スタッフがリゾートに配置されたりと結果的にモルディブを旅行先として選びやすくなった事が挙げられます。
以上3つの理由から一般的にモルディブは中国人観光客が多いと言われています。
実際に行ってみて中国人観光客は多かった?
さてここまでモルディブに中国人観光客が多いという話をしてきましたが、実際に行ってみてどうだったのか?という事をお伝えしたいと思います。
私達が滞在したのはドバイに7つ星ホテル「ブルジュアルアラブジュメイラ」を展開するジュメイラグループのホテルリゾート「ジュメイラ・ヴィッタヴェリ」というリゾートだったのですが現地では中国人観光客をほとんど見かける事はありませんでした。
だいたい数としては1日に1組か2組いるかな?という印象で、むしろ日本人観光客の方が多かったです。
また、ジュメイラ・ヴィッタヴェリが中東系のホテル大手ということも影響しているのか、他の宿泊客はアラブ系の人のほうが多かったように思います。
だいたい比率としては日本人2割、中国韓国人2割、アラブ系3割、欧米系3割くらいの印象です。
帰りの空港に着いた際には中国人観光客の団体をいくつも見かけたので、やはりリゾートによってだいぶ異なるのだという印象を持っています。
中国人が少ないリゾート選びのポイント
先ほど実際に滞在してみた印象として「中国人が多いか否かはリゾートによる」という事をお伝えしました。
そこでモルディブで中国人観光客に極力会わないようにするためにはどのような工夫ができるのか?その点についてポイントを以下の7つご紹介したいと思います。
・旧正月の時期を外す
・中国人観光客の少ない時期に行く
・大人数で宿泊できないリゾートを選ぶ
・ビーチヴィラよりも水上ヴィラにする
・リゾート側で調整していると考えられるリゾートを選ぶ
・中華レストランがないリゾート
・他の観光客との接点が少ないリゾート
※あくまで個人的に考えている事ですので、参考程度にお考えください。また中国人だからといって皆が皆マナーが悪いというわけでもありません。私がリゾートで出会った中国の方はフレンドリーでとてもマナーのある方でした。
ポイント1:旧正月の時期を外す
中国では日本より少し時期が遅い1月末~2月頭が旧正月と呼ばれる年末年始の大型休暇になります。そのため、この時期には中国人観光客がドッと押し寄せる可能性が高いです。
>旧正月の時期はこちらでご確認ください
さらに、この時期はモルディブは乾季と呼ばれるベストシーズンとなりますので、特に中国人観光客が多くなります。
中国人観光客を避けたいのであればこの時期は選んではいけません。さすがにこの時期はどんなリゾートでも中国人が多いはずです。
ポイント2:中国人観光客の少ない時期に行く
日本でも年末年始以外に大型連休があるように、中国も旧正月以外にも大型連休があります。その時期を避ける事は非常に重要です。
中国では10月が国慶節、1~2月が旧正月にあたるため大型連休になります。
しかしそれだけではなく、日本政府観光局が出している訪日中国人観光客の統計データを見ると7月や8月といった夏の時期に旅行に訪れている人が多いことが分かっています。
もちろん、日本のベストシーズンに合わせて旅行する人が多いこともあるかもしれませんが、それを考慮しても7月、8月はもしかすると避けた方が良いかもしれません。
モルディブのベストシーズンは12月〜2月頃なので中国人を避けたいのであれば1月中旬頃までに行くか、2月中旬以降にいくのがおすすめです。
ポイント3:大人数で宿泊できないリゾートを選ぶ
中国人は親族一同だったり、団体客ツアーだったりと大人数で旅行することが多いため、リゾートによっては宿泊が難しい場合があります。
宿泊先のリゾートを検討する際に、大人数旅行客の受け入れ可否を確認すると中国人の団体客に遭遇する可能性は断然低くなります。
ただ確認が難しい場合が多いと思いますので、その場合はそのリゾートにどれくらいの客室があるかを確認すると良いです。
こじんまりとしたリゾートなのか、広大な敷地にいくつものヴィラが並ぶ巨大リゾートなのかによって中国人を受け入れやすいか否かが判別できるかと思います。
私が宿泊したジュメイラヴィッタベリはあまり大きくないリゾートで、団体客が泊まれるのはスイートヴィラと呼ばれる隔離されたところか、1つだけある超巨大なヴィラの計5つくらいしかなかったため1月末にも関わらずほとんど中国人には会いませんでした。
ポイント4:ビーチヴィラよりも水上ヴィラにする
先ほどのポイント3とも共通してくる部分がありますが、客室のタイプを選ぶ際に水上ヴィラを選ぶようにするということも挙げられます。
というのもビーチヴィラは1棟あたりに宿泊できる人数が多いからです。1棟あたりに宿泊できる人数が多いと団体客が来る可能性が高いですし、そもそも中国の方は家族づれが多いのでビーチヴィラを選ぶ傾向にあります。
一方、水上ヴィラは海の上に立っている構造上の関係で多くの宿泊客が泊まることは難しくハネムーンカップル向けのものが多いです。
また一部例外を除き、ビーチヴィラよりも水上ヴィラの方が価格帯が高いため、団体で泊まりづらいという点も挙げられます。
そのため水上ヴィラしかないリゾート、もしくは水上ヴィラの割合が高いリゾートの方が中国人は少ない傾向にあります。
ポイント5:リゾート側で受け入れ人数を調整していると考えられるリゾート
近年中国人観光客によるマナーの悪さにより、他の旅行客からクレームが多々寄せられているため、高級リゾートを中心に中国人観光客の数を調整していると考えられるリゾートがあります。
ヨーロッパ系のホテルは評判に敏感なため、中国人観光客の調整を行っている可能性も高いです。また、安価なリゾートよりも高級リゾートの方がその傾向にあります。
そのためリゾートを調べる際にはどこ資本のリゾートなのか、価格帯はどのレベルなのかを確認するのも一つの目安となります。
ポイント6:中華レストランがないリゾート
リゾートにはいくつものレストランが用意されていることが多いですが、その中に中華レストランがあるかどうかを確認するのも一つのポイントです。
私たち日本人が海外で長く滞在すると和食が恋しくなるように、中国人にとって中華料理があることはかなりの安心材料につながります。
また、中華料理を提供するリゾートであれば中国系のスタッフがいることも多く、それも中国人を惹きつけるポイントとなります。
逆に中国人からすると中華レストランがないリゾートは候補地として挙がりにくいと考えられるため、中国人を避けたい日本人にとっては狙い目と言えます。
ポイント7:他の観光客との接点が少ないリゾート
私達が宿泊したリゾートのように、レストランがいくつもあったり、ヴィラとヴィラの間がとても広かったり、遊べるエリアが散在していたりすると滞在中に他の観光客と接する機会が格段に減ります。
逆にレストランの数が極端に少なかったり、ヴィラが密集したりしているとそこに全ての滞在客が集中してしまい、結果として中国人観光客と鉢合わせてしまう可能性が高くなってしまいます。
結局のところ、旅行に行くまで現地でどれほどの中国人観光客と一緒になるかは断言できないため、もし中国人観光客が宿泊していたとしても悪影響を最小限に抑える方法として接点の少なさは重要なポイントと言えます。
そのため、リゾートの造りやコンセプトとしてプライベート空間を大事にしているのかを確認するのも良い方法だと思います。
まとめ|リゾート選びと時期を注意すれば中国人は観光客は避けられる!
以上中国人観光客とモルディブについての実情をお伝えしてきました。
せっかく楽しみにしていたモルディブ旅行が、中国人観光客のマナーの悪さで苦い思い出になってしまった、ということにならないためにも事前のリサーチはとても重要です。
ここまで解説してきたようにそういった事態を避けるためには「時期」と「リゾート選び」の2つが大きなポイントです。
大切な旅行が良い思い出となるよう今回お伝えしたことを頭に入れながらリゾート選びをしてみてください。